看護師転職を失敗・後悔しない！転職活動のコツと具体的な方法を解説

看護師に限らず誰もが転職を「失敗したくない」「後悔したくない」と不安と期待を背負い転職活動を進めていくものです。

中でも肉体労働かつチームワークが重要視される看護師の仕事は労働環境や人間関係によって、仕事への満足度が大きく左右されやすい職種と言えます。

本記事ではそんな看護師が転職を失敗・後悔しないための転職活動のコツと具体的な方法について以下の通り解説します。

転職活動を始めるかどうか迷っている看護師の方も転職の決意を固めている看護師の方もひとつ参考にしてみてください。

転職に失敗・後悔してしまった看護師あるある5選

看護師としての転職においても、慎重な計画と適切な情報収集なしには予期せぬ落とし穴に陥る可能性があることを忘れてはなりません。

以下の通り、まずは看護師の転職における後悔のポイントを「あるある5選」を交えて探ってみましょう。

参考：看護師の転職は失敗はつきもの？！転職に失敗したくない人は二の舞にならぬよう参考にして下さい

よくある失敗や後悔①：認識していた雇用条件と実際が違った

転職先での雇用条件は、新たなステップを踏む上での重要な判断基準です。

しかし、求人情報や面接の段階で伝えられた条件と、実際の職場環境が合致しない場合に転職を失敗したと感じてしまうことは人ごとではありません。

夢に描いていた業務内容や待遇が実際と異なる場合、モチベーションの低下や仕事への不満が募ることでしょう。

よくある失敗や後悔②：人間関係や職場の風土が合わなかった

転職後、新たな職場の人間関係や風土に馴染めない場合、転職先選びを失敗したと後悔してしまうものです。

看護師に限らず転職理由として決め手になりやすいのが職場の人間関係。 どんなに仕事内容との相性が良かったり、満足のいく待遇であったとしても、人間関係が悪いと精神的に仕事を続けていくことが厳しい状況に陥ってしまうものです。

特に、チームとして協力体制を築き仕事を遂行できるかどうかが医療の質にまで提供を与えやすい看護師の仕事においては、職場のコミュニケーションがうまくいかなかったり、不足していては仕事の質が下がってしまい悪循環を生みやすいでしょう。

よくある失敗や後悔③：教育体制が不十分

教育体制が整っていない職場に転職してしまい、スキルアップどころか新しい職場での仕事に慣れることができずに転職先選びに失敗してしまったというケースです。

職場の先輩に聞きたいことがあっても、人手不足で常にバタバタの状況で話しかけずらかったり、話しかけた際にも嫌な顔をされたりと、とにかく職場全体に余裕がなく、負の連鎖を生んでいる環境にやがて精神的に辛くなってしまうケースも少なくありません。

教育体制が整っていない職場にありがちなのが人手不足です。

特に、即戦力ではなく経験が浅い領域に転職するのであれば、人員配置や育成制度についても具体的に把握することを妥協しないように注意する必要があります。

よくある失敗や後悔④：思っていたより医療の質が低い

転職先の医療機関が、自身のキャリアビジョンや専門知識に合わない場合、がっかり感や失望感が募ることがあり、転職先選びを失敗したと感じるケースもあります。

患者のケアや治療の質が低いと感じた場合、看護師としての使命感を持ちにくくなり、転職前の職場を懐かしむこともあるでしょう。

よくある失敗や後悔⑤：給料が低い/割りに合わない

労働に対する対価は、やはり重要なポイントです。

状況によっては給料が割りに合わないことで生活の質ややる気に影響を及ぼすことがあります。

経済的な不安が増大する中で、転職の選択をしたことへの後悔の念にかられることでしょう。

参考：後悔しないために～看護師転職に失敗した体験談・口コミ10選

参考：【体験談あり】転職で後悔する看護師の特徴と成功のための7つの対策

参考｜転職に失敗・後悔した看護師の口コミまとめ

転職したけれど失敗・後悔した経験のある看護師のリアルな口コミについて、ケース別にご紹介するので参考までに目を通しておきましょう。

【転職に失敗・後悔した看護師の口コミ】
・口コミ①「転職した職場の人間関係が最悪」
・口コミ②「ブラックな職場に転職してしまった」
・口コミ③「転職先が激務で心も体もしんどい」
・口コミ④「転職先の給与が割りに合わない」
・口コミ⑤「転職サイト選びと共に転職先選びを失敗」
・口コミ⑥「なんとなく転職サイトを活用せず転職して失敗」

参考：看護師が転職に「失敗」しないために大切な4つのこと

口コミ①「転職した職場の人間関係が最悪」

「転職して初日から 全然看護師と目合わない 声かけないと声かけられない もしかして私のこと見えてない？ってくらいの素通り 新人指導する気ないなら求人出すなや〜 失敗したかと思ってるところだわ〜」（出典：X（旧 Twitter））

「看護師として最初に務めた病院はまぁまぁ。怖い先輩もいたけど、病棟はいい先輩、上司もいた。短期で働いた訪問は雰囲気も良くてずっと働きたいと思える職場だった その次に転職した施設、クリニックは人間関係が最悪！！看護師辞めたいと初めて思った職場でした また看護師したいと思えるかな」（出典：X（旧 Twitter）） 

「知り合いの看護師の方。最初は、忙しい病院にいて転職して忙しくない病院に行ったら人間関係が最悪だったそうです忙しい病院にいた方が仕事のやりがいがあったそうです。難しい」（出典：X（旧 Twitter）） 

「2022年 休養にて回復してきたので今度は慎重にクリニックに転職！勤務時間や通勤時間を重視するが人間関係が最悪。職務内容も自分と合ってない事に気づく。前回早期退職したこともあり、なかなか気持ちに踏ん切りつかず、ずるずる出勤しメンタル病む。もう無理だ！と限界きて看護師から離れる。」（出典：X（旧 Twitter）） 

口コミ②「ブラックな職場に転職してしまった」

「転職失敗… 転職サイトを使って、組織がちゃんとしていて役割がしっかり分かってのんびり仕事できるところで選んで行ったけど… 組織あやふや、私の役割分からない、誰に何を聞いていいか分からない、看護師は敵視してくる…みたいなところだった まだ2日目だけどもうやめたい」（出典：X（旧 Twitter））

「ドブラックに転職してしまったおわり 転職失敗とか聞いた事ない 看護師1年もたってないのに転々としてたら印象悪化しかない」（出典：X（旧 Twitter）） 

「何回か転職して見事にみんな失敗してる私。でも、面接後に話があるって何回も出向かせる、頻繁すぎるぐらいに電話がかかってくる、逆に入職前日まで一切連絡なくてどこに何時に集合か分からないなどなど、ブラックな企業って必ず予兆あるよね」（出典：X（旧 Twitter）） 

口コミ③「転職先が激務で心も体もしんどい」

「転職しなければよかったな。 病院勤務キツい。 なんか、看護師という仕事自体が嫌になった。 早くいい仕事見つけて辞めなきゃ。」（出典：X（旧 Twitter）） 

「心も体も疲れすぎて何も出来ない。 寝ても寝ても体が鉛のように重く頭も痛い。 めまいがしたり心臓バクバクしたり体が悲鳴を上げる。 寝ても寝ても疲れが取れない。 どんどん部屋が汚くなっていく。 介護施設に転職なんてしなければよかった。 #看護師 #介護施設 #転職 #転職活動 #転職失敗 」（出典：X（旧 Twitter）） 

口コミ④「転職先の給与が割りに合わない」

「介護士だけじゃ、お給料少ないんだよ。転職して失敗しちゃったし今ちょっと大変なの。だから農家のお手伝いもしてるんだけど。今日は花の寄せ植え。お花が可愛すぎて胸が苦しくなりましたｶﾜｲｲｶﾜｲｲ」（出典：X（旧 Twitter）） 

口コミ⑤「転職サイト選びと共に転職先選びを失敗」

「とある看護師紹介サイト　紹介した職場を2ヶ月で退職したと連絡が入ったんでしょう。ショートメールや電話で就職先紹介の連絡が何度もくる。紹介してもらったとこ2回も辞めることになったエージェントはもう使わないよ。 転職先決まってるんでって言っても何かあればお役に立てるかとって。 必要ない。」（出典：X（旧 Twitter）） 

口コミ⑥「なんとなく転職サイトを活用せず転職して失敗」

「転職サイトを使うと不利になる。 よく調べずこの言葉だけを信じ込み転職活動した結果、初めの転職を失敗した。サイト利用の良し悪しはそれぞれの状況で大きく異なる。メリットデメリットをよく理解した上で判断を。」（出典：X（旧 Twitter）） 

参考：【看護師転職成功】転職成功事例から学ぶ！看護師が転職を成功させるための5つのコツ

参考：【体験談あり】看護師転職の落とし穴？失敗した後ではもう遅い！

看護師が転職を失敗・後悔しないためにやるべきリスト

看護師転職で失敗や後悔をしないためには、入念な準備と計画性が欠かせません。

以下に、看護師が転職を失敗・後悔しないためにやるべきことをひとつひとつ確認していきましょう。

参考：看護師が転職を成功させる5つのコツと年代別・施設別のポイントを解説

自分の希望やキャリアに合った転職サービスを吟味する

転職活動を効果的に進めるためには、看護師専門の転職サービスを活用することが鍵隣ます。

例えば、転職サイトやハローワーク、eナースセンターなどがあげられます。

求人数や実績、サービスの特徴を把握したうえで、自身の希望やスキルに最適な転職サービスを選ぶことが大切です。

複数のサービスやサイトを比較検討することで、自分にとって最良のサービスを選び抜くことができます。

自己分析を徹底する

自己理解は転職成功の基盤であり、転職先とのミスマッチや将来的に進むべき方向性を定めるためにも誰しもに必要不可欠なステップです。

同じ看護師という専門職の中でも、病院やクリニック、企業などといった職場の選択肢や担当業務による専門性、ポジションはさまざまあります。

自身の強みや弱みを把握し、具体的なキャリアの方向性を明確にすることで、求人選びの軸とすることがポイントです。

参考：どうして看護師は転職に失敗するのか？転職を失敗しないためのコツ

転職において譲れない条件を絞りこむ

転職活動を進める上で、誰もが希望条件を真っ先に頭に思い浮かべてしまいがちですが、希望条件はあくまでも理想です。よって、転職においては現実的に譲れない条件を明確にすることが賢明です。

特に、看護師の仕事は肉体的・精神的にもハードであり、職場によっては給与が割りに合わないと感じたり、人間関係に抵抗を感じてしまいやすく、ストレスを抱えてやすい仕事と言えます。

そんな看護師ならではの仕事の特性や人手不足をを背景とし、給与、勤務地、労働時間など、プライベートや生活水準を考慮のうえで自身にとってこれだけは譲れない条件を洗い出すステップを踏むとで、転職後の早期退職に繋がりにくくなるでしょう。

これにより、求人情報の選定が効果的になります。

情報収集に力を入れる/妥協しない

転職先となる職場選びを失敗しないために情報収集を疎かにしないこと。

複数の求人情報を収集し、面接や説明会を通じて詳細な情報を収集しましょう。

収集に力を入れる/妥協しない

自身のスキルや経験に適した市場価値を把握することは重要です。

自己評価を適切に行い、自身がどの程度の価値を持つかを客観的に認識しましょう。

これにより、適切な待遇を求めることが可能となります。

極力、内定獲得後に退職する

現職を退職する際には、内定を手に入れてから退職手続きを進めることが大切です。

内定を得てから退職することで、新たな職場でのスタートが確実になり、安心して新しい環境に身を投じることができます。

参考：転職失敗だったと後悔！看護師によくある5つの後悔事例と悩み別転職チェックポイント10

参考：看護師転職でよくある失敗パターン5選！100人の事例から分かった共通点とは

看護師が転職を失敗・後悔しないための注意点

以降では、看護師が転職を失敗や後悔しないために注意すべきポイントについてお伝えします。

参考：看護師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授！

給与の高さだけで求人を選ばない

​​転職を検討する際、給与は重要な要素ですが、それだけで求人を選ぶのは危険です。

給与以外にも、労働環境やキャリアの成長機会、福利厚生など、総合的な待遇を考慮することが大切です。

給与だけにとらわれてしまうと、転職してから給与以外の様々な場面で不安や不満が生じてしまい、職場選びを後悔しかねません。

給与以外にもモチベーションを維持・高められる職場選びの工夫が大切です。

無名で実績のない看護師転職サイトは利用しない

看護師転職サイトは、転職活動をスムーズに進める上で重要なツールです。

しかし、無名で実績のないサイトには注意が必要です。

信頼性のある大手のサイトや、看護師専門の有名サービスを選ぶことで、安心して情報収集や求人検索ができます。

失敗やトラブルを避けるためにも、確かな情報源を活用しましょう。

転職することをゴールとしない

転職はあくまで新たなスタート地点であり、成功だけでなく成長と学びの始まりでもあります。

転職がゴールではなく、その先のキャリアの展望を見据えることが大切です。

自分の専門性を磨き、スキルを高めるためにも、転職後の目標を明確にしておくことが重要です。

参考：転職に失敗ばかりの看護師が間違いやすい10の実例談、5つの対策

参考：看護師が転職後にするよくある後悔と後悔しないためのポイント

看護師が転職を失敗・後悔しないための転職サイトの選び方

多くの看護師が転職する際に欠かせない看護師向け転職サイトですが、適当に転職サイトを選び登録・利用することで転職失敗のリスクを生じさせる可能性があります。

以降では看護師が転職を失敗・後悔しないために転職サイトを選ぶポイントについて確認していきましょう。

参考：看護師の転職で失敗しないためのコツとは　転職に失敗する看護師の3つの行動パターンとその対策も

非公開求人・独占求人が豊富な転職サイトを選ぶ

転職活動の際、非公開求人や独占求人は、限られた人にしか提供されない、希少性の高い求人情報です。

これらの情報を提供する転職サイトは、一般公開される求人情報よりも優良な案件が多い傾向にあります。

自分に最適な職場を見つけるためには、非公開求人を豊富に持つサイトを選ぶことが重要です。

看護師転職の実績豊富な転職サイトを選ぶ

転職サイトの実績は、その信頼性や求人情報の質を示す一つの指標と言えます。

看護師専門の転職サイトであり、多くの成功事例を持つサイトは、看護師のニーズや特性に合った求人情報を提供しやすい傾向があります。

希望のエリアの求人が豊富な転職サイトを選ぶ

勤務地は生活に大きな影響を与える要素です。転職サイトが提供する求人情報の中から、希望するエリアや地域の案件が豊富に含まれているかを確認しましょう。

通勤時間や移動の手間を減らすためにも、自分の生活に合った勤務地を選ぶことが大切です。

関連記事：看護師転職サイトの複数登録で転職活動を有利に！掛け持ち時の注意点やデメリットもご紹介

希望の雇用形態の求人が豊富な転職サイトを選ぶ

看護師の雇用形態は多様です。正社員、パート・アルバイト、派遣など、自分の働き方に合った雇用形態を選ぶことが重要です。

求人情報の中から、希望する雇用形態の案件を豊富に取り扱っている転職サイトを選びましょう。

参考：転職に失敗した看護師の実例紹介！5つの失敗理由や転職成功のコツ・対策を紹介

参考：看護師転職でよくある失敗例は？原因と成功のコツも解説

転職を失敗・後悔したくない看護師必見！おすすめ転職サービス・転職サイト/エージェント

看護師転職を失敗・後悔したくない方は独自で転職活動を進めず、公的機関や転職に精通するプロのサポートを受けることがおすすめです。

以降でご紹介する転職サービスと特徴を参考に、利用する転職サービスを検討してみてください。

【転職を失敗・後悔したくない看護師必見！おすすめの公的転職サービス】

【転職を失敗・後悔したくない看護師必見！おすすめ転職サイト/エージェント】

参考：現役看護師さんに聞いてみた－なぜ転職に失敗したのですか？

関連記事：看護師転職サイトおすすめランキング比較16選【失敗しない選び方も解説】

ハローワーク

厚生労働省が全国500ヶ所以上に設置する公共職業安定所「ハローワーク」でも、看護師求人を探すことが可能です。

全国47都道府県に544箇所の拠点があり、一般的な転職サイトでは求人数が少ない地方向け求人も多数取り扱っています。

ナースセンター

各都道府県の公益社団法人看護協会が運営する「ナースセンター」は全国47都道府県に設置されており、無料職業紹介をはじめとし離職時等の届出受付や再就業支援研修などの看護師就職・転職サポートを幅広く手がけています。

webサービス「eナースセンター」も手がけており、ナースセンターと同等の機能をweb上で利用することができます。気軽に求人情報にアクセスすることができるため、チェックしてみてください。

看護roo!（看護ルー）

出典：看護roo!

「看護roo!（看護ルー）」は、株式会社クイックが運営する看護師・保健師・助産師に特化した転職サイトです。 公開求人数はで8万件以上（2023年12月時点）。非公開求人も多数取り扱っています。

幅広く看護師向けの求人をカバーしている中でも、関西・東海・関東エリアの求人に強いことが特徴のひとつ。希望の施設形態や担当業務、勤務形態など、多くの看護師が仕事選びでこだわりのある条件を組み合わせて求人検索を行ったり、看護師転職に精通したキャリアアドバイザーから個別に転職サポートを受けることもできます。

職場の雰囲気や仕事内容などの気になる情報を詳細に提供してくれるため、転職後のミスマッチを防止し相性の良い職場への転職を実現できることが期待できます。

マイナビ看護師

出典：マイナビ看護師

マイナビ看護師は大手人材・広告業界の株式会社マイナビが運営する看護師特化の転職サイトです。

マイナビのネットワークを駆使して看護師や準看護師、助産師、保健師、ケアマネージャーなど、看護師のキャリアを活かせる幅広い職種の求人をラインナップ。公開求人が5万千件超（2023年12月時点）で、全求人の半数近くが非公開求人とされています。

全国エリアの求人に対応しており、病院以外にも一般企業や美容クリニック、夜勤なしの求人からトラベルナースまで、幅広い施設や企業の求人をカバーしていることもポイントです。

看護師向け転職セミナーも充実しており、看護師転職やキャリアに関するトレンド情報も満載。求人施設や企業に直接訪問し、現場の状況を詳しくヒアリングしているため、職場風土や人間関係、人員配置など、働くうえで求職者が気になる情報を入手することで、転職後のミスマッチを最小限に抑える工夫がされています。

関連記事：看護師が転職サイトを使わない方がいい？本当に使わない方がいい人や転職サイトのメリットなど解説！

参考：【転職失敗】後悔する看護師の理由は？後悔しないポイントや事例を徹底解説！