介護の仕事の「魅力・やりがい」とは?

仕事のハードさが話題になることが多く、ブラックな業界だと誤解されることもある介護の仕事。でも、実際に介護業界で働いている人たちの声を聞いてみると、「いい仕事だ!」、「自分に向いている!」、「楽しい!」と熱く語る人がたくさんいます。

そこで、ここでは介護の仕事のやりがいや魅力、介護職の人たちの意見もお伝えします。
介護業界未経験の方はもちろん、介護の仕事に迷いを感じている方も、ぜひこのページを読んでみてください。

介護とは、「高齢者の【夢】をかなえる仕事」

介護の仕事は「きつい、汚い、給料が安い」の3Kだと言われることがあります。それを聞いて、この仕事に就くことをためらう人もいるかもしれません。

しかし、実際に働いている人の話を聞いてみると、実は楽しいこと、やりがいのあることがたくさん! 介護職にしか味わえない感動もたくさんあります。

介護の仕事で求められること、とは?

まず、みなさんは「介護って、どんな仕事だと思いますか?」 

「高齢者のおむつを取り換える、ごはんを食べさせる、着替えを手伝う」というシーンが思い浮かぶ人が多いと思います。いわゆる「お世話」ですね。たしかに、それも大事な介護の仕事です。

でも、今、介護保険を使って高齢者を介護する仕事の根幹は、以下のようなことなのです。

自立支援

単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。

利用者本位

利用者の選択により、多様な主体から保健医療サービス、福祉サービスを総合的に受けられる制度

社会保険方式

給付と負担の関係が明確な社会保険方式を採用

厚生労働省 介護保険制度の概要 「介護保険とは」より抜粋

つまり、高齢者の介護は、“社会全体で支え合う仕組み”だということ。
そして、社会保険方式の介護保険を使って、“高齢者が自由にサービスを選択して利用でき”、“介護職は、高齢者の自立を助ける”ことが重要なのです。

今、骨折して足が不自由で車椅子を使っている。でも、半年先に孫や子供たちと旅行に行きたい!
こう願うおばあちゃんがいたら、介護保険では、どう対応するのでしょうか?

まず、介護や看護の専門家は、本人やその家族と相談し合います。そして、その願いの実現に向けてプランを立て、そのためのサービスを提示します。
本人は、それらの中から、自分の受けたいサービスを選択し利用することで、希望や夢をかなえてもらうのです。

たとえば、そのプランはこんな内容です。

  • 家にいながらデイサービスを利用し、手芸や歌などを楽しみながら、手先の器用さを養い、肺活量を増やす。
  • 理学療法士の指導を受けて、歩行の仕方を学び、訓練する。
  • 今はリハビリパンツをはいているけれど、尿意はちゃんとあるから、訪問介護のヘルパーにトイレに誘導してもらい、歩けるようになったら布の下着に戻し、おしゃれも楽しむ。その間、心身が健康でいられるように、看護師がチェックをし、必要な薬剤を使う――。

そんな中で、その高齢者の一番身近で、きめ細かく支援するのが介護職です。
ですから、高齢者がよくなっていく経緯を間近でみることができる、いっしょに喜べる、気落ちしていたら励ますことができる、そして感謝される――。介護職の醍醐味でもあります。

笑顔で「ありがとう」と言ってもらえる日々

では、介護職の人は実際、仕事のやりがいをどんなときに感じるのでしょうか?

以下に、「介護施設で働く労働者のアンケート調査」(全労連介護・ヘルパーネット)の「介護の仕事をやっていてよかったと思うこと」の一部を抜粋してご紹介します。

  • 利用者や家族に笑顔が出てきて、ありがとうと感謝されるとき、元気のなかった利用者の方がサービス利用でどんどん元気になったとき、ターミナルの方が思い通りの終末期を自宅で迎えられた時、ありがとう、たすかるよと言っていただくと社会の役に立っていると実感する。
  • 利用者様のご家族様から「いつもみてもらってありがとうございます」と言われるとむくわれた気がします。利用者さまからも「ありがとう、いつも悪いね」と言われるととても嬉しいです。自分は人の役に立っているんだなと実感できる仕事だと思います。
  • 利用者様やご家族が笑顔で「ここを利用してよかった」と言ってくださる時、看取りのとき、ここで本当に良くしてもらった、と言って下さるときに嬉しく思う。認知症の利用者さんからのやさしい言葉がけがあったり、落ち着いて生活している姿を見ること、リハビリで出来ることが増えたとき。

介護施設で働く労働者のアンケート調査2014 年4月23 日 全労連 介護・ヘルパーネットより

この調査では、こうした声が、アンケート回答者のほぼ全員から届けられているといいます。もちろん、人間が相手の仕事です。いつもいつもハッピーとはいきません。でも、かけがえのないこうした瞬間を味わえる仕事は、ほかに、そうそうないはずです。

人生の大先輩の心のおおらかさ、優しさに触れられる

介護の仕事をしたことのない方には、「高齢者とずっと過ごすなんてつまらない」と、介護職を敬遠する方もいるかもしれません。

しかし、高齢者と過ごす時間は、想像以上に尊いものです。高齢者は、時間に追われてイライラとげとげしている若い世代とはまったく別の、心の余裕や、人に対する許しがある方が多いのです。

介護職になると、ケアが行き届いていないときなどに、「申し訳ありません」と謝ると、にっこりして「いいのよ」とおっしゃっていただけることは多いと思います。
排せつケアのときなどは、本当にすまなそうに、「ごめんね、大変な思いをさせて」と言ってくれることも。
居酒屋で仕事をしていれば、トイレの汚物処理をすることも多いですが、「高齢者は若い人が酔って嘔吐したときと違い、とても礼儀正しい」と多くの介護職は言います。

高齢者には、震災や戦争をくぐり抜け苦労をされてきた方が多くいます。
長い人生の中で、みなさんが、さまざまな経験をされています。結婚、出産、子育ての喜びや悩み、仕事での失敗や成功、嫁姑問題、離婚、死別、お金の苦労、親の介護や死、自分の病気や老い…。そんな様々な経験を乗り越えて今に至っているからこそ、小さなことでは動じないおおらかさ、言葉にしなくても伝わる思いがあります。

もちろん、高齢者にもさまざまな方がいます。すべての高齢者がおおらかだったり優しかったりはしませんし、認知症の症状で気持ちが不穏なときもあるでしょう。でも、いざ働いてみると、現役世代に比べておおらかな高齢者の多さに驚く人が多いはず。

そんな人生の大先輩の心に触れること、昔の話を聞くことなどは、他の仕事では決して味わえない大切な学びとなります。

そう言っても、いざ仕事をするまでは実感できないかもしれませんね。しかし、多くの介護職が、高齢者と接する喜びを感じています。この瞬間を味わってほしいと思います。

実は働きやすくて自由がきく仕事

介護職は仕事がハードで、時間の自由が利かないように思えるかもしれません。夜勤があるなど、長時間労働のイメージがある人もいるでしょう。しかし、実はそうでもありません。

一言で介護の仕事といっても、さまざまな職場があります。介護の求人情報を見ると分かりますが、日中だけ営業している、デイサービスなどに勤務すれば、基本的に夜勤はありません。また24時間営業とも言える老人ホーム・介護施設でも、日勤だけという働き方は十分可能。

逆に、夜勤をすると夜勤手当がたくさんつくので、積極的に夜勤の求人を探し、お金を貯めようという人もいます。夜勤だけの勤務(夜勤専門・夜勤専従)をして、月に10日ほど働いてあとは自由に過ごす、という人もいます。

お子さんがいる女性にとっては、パートタイムで働ける職場がたくさんあるのも魅力。時間や日にちの自由もききやすく、夏休みなどには、お子さんを連れて勤務する人の姿も珍しくありません。
保育園が併設されるなど、子育てがしやすいよう環境が整備されている介護施設などもあります。

性別・年齢に関係なく、キャリアアップしやすい仕事

介護の職場では女性が多く活躍しています。
介護・福祉のような人を支える分野は、もともと女性が多めです。さらに、介護現場の仕事は、勤務時間を選べ家事や育児と両立しやすい、家事スキルを活かせる、なども理由でしょう。

訪問介護なのか老人ホームなのか、ホームヘルパーなのかケアマネージャーなのか、など職種や職場によっても多少異なりますが、全般的に女性が中心。
つまり、女性であることが、キャリアアップやステップアップの直接の障害になることはありません。キャリアアップを目指したい女性には、とても働きやすいと職場といえるでしょう。

…だからといって、男性も心配しないでください!男性は排除されるのではなく、むしろ重宝がられます。介護は体力を使う仕事も多いですし、男性利用者に対応する際には、男性のほうが、都合がいい場合が多いのです。

また、利用者や一緒に働く介護スタッフに女性が多い分、職場のアイドル的存在になることも。それらを楽しめる人には、とても働きやすく楽しい職場といえるでしょう。

さらに年齢も、介護業界ではあまりハンデになりません。20代から60代・70代まで働いている介護の職場。40代・50代の介護職はごく普通の存在です。60代も珍しくありません。心身が健康であれば70代のアクティブシニアも歓迎という、事業所はたくさんあります。
介護の業界では長く現役で働きつづけることができるのです。

それに、キャリアアップへの道も透明だといえます。
介護の仕事は無資格から働けるものが多いですが、資格を取得すると確実に有利になり、ステップアップにつながります。
資格保有者には資格手当がつくことが多く、給与アップが見込めます。しかも資格取得の費用を会社が負担するなど、資格の支援をしてくれる事業所が多数あるのです。

特に、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、社会福祉士など、国家資格や公的資格を取得すると、より一層、職場が選べる立場になります。

無資格でパート勤務からスタートした主婦が、資格を取得し、正社員になり、管理職になる。こんなストーリーも、介護業界ではさほど珍しくないのです。

リストラや職を失うリスクが低く、安定している

介護や福祉の仕事は、都心か地方かに関わらず、人が暮らす場所ならどこにでも存在しています。Uターン、Iターンをしたり、見知らぬ土地出ても暮らすことになっても、職探しに困ることがほとんどありません。
もし働いている職場が倒産や撤退をしても、次に働く職場は必ずといっていいほど見つかるのです。

特に、レベルの高い資格さえ持っていれば、どんな地域でも働きやすく、求人もたくさんあります。働き方も、正職員、パート、派遣、ダブルワークなど、自分の都合に合わせて選びやすくなります。

介護の仕事に向く人・向かない人とは?

では最後に、公益財団法人 介護労働安定センターが行った、現役介護職へのアンケート調査をみてみましょう。
現在、実際に介護の仕事をしている人たちは、なぜこの仕事を選んだのでしょうか?

現在の仕事を選んだ理由(介護労働者21848人へのアンケート)

平成27年度介護労働者の実態調査(平成28年8月5日発表)より(公益財団法人 介護労働安定センター)

実際に介護の仕事をしている人たちは、介護を働きがいのある仕事だと思い、やりがいを感じて選んだことがわかりますね。
また、人の役に立ちたい、お年寄りが好きなどの気持ちを持っている人も多くいます。

さて、ここまで読んで「介護の仕事っていいかも」、と興味を持ったみなさんは介護の仕事に向いている可能性大です。

介護業界は「人手不足」といわれますが、これは働く側からすると、いいほうに作用することも多いのです。つまり、逆に言えば採用されやすいわけですし、転職もしやすい。
本当に自分が働きたいと思う介護施設や介護事業所を、しっかり吟味して選ぶことができます。

合わない職場で我慢し続けたり、自分に合う職場を見つけることを躊躇しなくてもいいのです。
この環境を十分に活用して、ぜひ、やりがいのある職場を見つけてください。

でも、「介護の仕事にあまり興味が持てない」と思う方は今一度、介護業界に転職するかどうかを考えてみてください。

介護は高齢者の健康や命に直接関わる仕事。高齢者の暮らしに大きな影響力を持つ仕事です。
それを理解していないと、高齢者はもちろん、あなた自身を不幸にしてしまうこともありえます。

「高齢者は嫌い」「しょうがないから世話してやる」、という感覚の人は、残念ながら介護の仕事は向きません。もっと自分に合った、他の仕事を探されたほうがよいでしょう。

けれど、「好きになれるか、しっかりやれるかはまだわからないけど、やってみたい」、という人はぜひチャレンジを!
他の仕事では感じられないやりがいを見つけ、介護を天職と感じるかもしれません!

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