【社会福祉士】とは、どんな資格?

社会福祉士とは、福祉全般の専門的な知識と技術を持った専門職です。難関な国家資格であることでも知られ、生活相談員や施設長などが多く取得しています。
このページでは、社会福祉士の資格内容・メリット・受験資格・合格難易度・取得後の転職のコツなどをご紹介します。

「社会福祉士」とはどんな資格?

社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」に基づく名称独占の国家資格です。専門的知識や技術をもって、身体・精神上の障害があることや、環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供します。

さらに、医師や保健医療サービスを提供する者など、関係者との連絡や調整、援助を行います。
一般的には「生活相談員」と呼ばれる職業に就いている人が多いでしょう。

社会福祉士資格は、国家資格ですが、医師や弁護士のように「業務独占」の資格でなく、前述したように「名称独占」の資格です。
「名称独占」とは、資格をもたない者が、「社会福祉士」という名称を勝手に使用してはならないということ。社会福祉士資格をもっていなければ「生活相談員」などの業務につけない、ということはありません。

しかし、社会福祉士資格をもっていることは、専門職としての水準の高さを表す証明でもあります。

「社会福祉士」を取得するメリットは?

福祉の幅広い分野で活躍できる

社会福祉士は、上記のように、日常生活を営むのに支障がある方たちに、助言や指導、福祉サービスの提供を行います。事情を聴き、相談にのり、助言をする。その仕事を「相談業務」と呼んでいます。

相談内容は、勤務する場によってさまざまです。高齢者介護なら高齢者とその家族。ほかに障害者支援、児童福祉、生活保護など、社会福祉の分野はすべて対象になります。

働く場所によって呼び方が異なり、高齢者施設や障害者支援施設なら生活相談員や支援相談員、病院なら医療ソーシャルワーカー、児童相談所なら児童福祉司と呼ばれます。

このように、福祉の幅広い分野で活躍できるので、介護業界だけでなく、広く福祉の世界を知ってみたい、という人にとっては非常に魅力のある資格です。

難易度が高い資格を取ることで自信が持てる

「社会福祉士の資格を持っている」と言うと、「ホーッ」と感心されることは多いはずです。幅広く、かつ深い知識をもって初めて合格できる資格。持っていると一目置かれることは多いでしょう。
取得の難易度が高いからこそ、ですが、それだけにチャレンジしがいがあります。

取得のために、養成施設で授業を受けたり、レポート提出を求められたりしますが、そうして勉強することが、自らの糧になり、福祉全般に詳しい専門家として自信が持てるようになるでしょう。

「人のためになる仕事」を実感できる

現場で直接介護・介助をして日常生活を支える介護職と、生活相談員の仕事は少し違います。相談員は利用者宅や施設・病院などの相談室で、相談者の困っていることを聞き、解決してきます。

たとえば、病院のソーシャルワーカーであれば、退院していく患者さんなどに相談を受ける立場。患者さんの体調によって自宅に戻れない場合もあります。本人や家族とよく話し合って、老人保健施設やリハビリテーション病院、老人ホームなどを紹介することも多いです。

相手の思いを受け止め、「聴く力」が期待され、そして問題解決の糸口を探す。相手にとっては、自分の人生を手助けしてくれる人でもあります。
「人のためになる仕事がしたい」「人を助けたい」という熱意のある人にとっては、非常にやりがいのある仕事です。

「体力」より、「知力とコミュニケーション力」で勝負できる

介護現場で利用者の自立支援のために働いてきた人の中には、腰痛や膝痛などに苦しんだり、夜勤で体調を崩したりする人もいます。しかし、相談業務は基本的には昼間の仕事で、業務自体も体を使うより、知識と経験を駆使してアドバイスをすることが中心です。
働き方を変えたい人にとっては、この資格を取得して相談業務に転職することがひとつの解決策になるでしょう。

「社会福祉士」が活躍できる職場は?

介護業界でいえば、老人ホームやデイサービスなどの生活相談員の募集が数多くあります。病院のソーシャルワーカー、児童相談所の児童福祉司、障害者施設の相談員など、福祉業界で幅広く勤務できます。

社会福祉協議会や、役所の福祉事務所、地域包括支援センターなどの公的な相談員、社会福祉協議会の職員なども、この資格が生きる職場です。

さらに、社会福祉士会に所属するなどして、成年後見人の講習を受け、修了後に一定の条件を満たせば、法定成年後見人として活動することもできます。成年後見人は、認知症その他で判断能力が十分ではない方を、支援・援助する専門職です。手続きや身上監護を担うのですが、公務員でなければ、ほかに仕事を持ちながら受任をし、報酬をもらうこともできます。もちろん、職場の許可をもらう必要がありますが、休日を利用して活動している人もいます。

「社会福祉士」の受験資格・試験内容・合格難易度とは?

1年に一度、例年1月下旬に国家試験があります。筆記のみの試験です。

受験資格

福祉系4年制大学卒業者(指定科目履修)、社会福祉士指定養成施設卒業者などが対象になります。表を参照してください。

相談業務などの実務経験がなくても、一般大学を卒業していれば、その後、一般養成施設等で養成講座を受けて受験資格を得ることができます。養成施設は通信講座にスクーリングがプラスされていることが多く、実務経験のない人は実習を受けます。
こうして受験資格を得た後、国家試験を受けることになります。

<社会福祉士の資格取得ルート図>

資格取得ルート図

社会福祉振興・試験センターのホームページより

試験の内容・試験日

以下の19科目から出題。
試験日は1月下旬。

筆記試験の科目(19科目)
1.人体の構造と機能及び疾病
2.心理学理論と心理的支援
3.社会理論と社会システム
4.現代社会と福祉
5.社会調査の基礎
6.相談援助の基盤と専門職
7.相談援助の理論と方法
8.地域福祉の理論と方法
9.福祉行財政と福祉計画
10.福祉サービスの組織と経営
11.社会保障
12.高齢者に対する支援と介護保険制度
13.障害者に対する支援と障害者自立支援制度
14.児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
15.低所得者に対する支援と生活保護制度
16.保健医療サービス
17.就労支援サービス
18権利擁護と成年後見制度
19.更生保護制度

なお、精神保健福祉士については、その申請により精神保健福祉士試験との共通科目(1、2、3、4、8、9、11、13、15、16、18の11科目)の試験が免除される。

合格難易度と合格率

平成27年度実施の第28回試験結果では、受験者数44,764人、合格者数11,735人(合格率26.2%)
資格者の登録状況は201,433人(平成28年9月末現在)

「社会福祉士」取得後の上手な転職のコツ

介護業界で、介護職をしながら社会福祉士の資格を取得したなら、両方の知識を生かせる転職を考えてみてはいかがでしょうか。老人ホームなどの生活相談員のほか、病院のソーシャルワーカー、地域包括支援センターなどなら、社会福祉士としての資格も、介護の経験も存分に生かして仕事ができるでしょう。

相談業務は、本人の相談にのったあと、様々な関係機関に問い合わせて連携を図ります。老人ホームに入居する場合、入居後は現場の介護職員と連携をし、その入居者の願いを叶えたりします。
自分以外の専門職とどうつながり、どう協働できるかが、仕事の鍵になります。介護の現場をわかっている社会福祉士は、現場の介護職にとって、連携しやすくありがたい存在です。コミュニケーション能力を発揮し、よりよい連携をとっていきましょう。

ただ、社会福祉士資格を取得したからと言って、また、相談員という職種だからと言って、必ずしも相談業務だけをしているとは限りません。
職場にもよりますが、老人ホームなどでは、人手が足りなければ現場にかり出されることもありますし、備品の管理やシフトを組むことなど、相談業務以外のことをしている時間もあります。

社会福祉士はキャリアップにも有利な資格です。フロアリーダーや施設長にふさわしい知識を持つ人がほしい、という意味で、リーダーや管理職募集の際に、社会福祉士資格取得者を募集要項にのせているところもあります。

相談業務に特化して仕事がしたいのか、老人ホーム全体を見据えて仕事をしたいのか、まずは自分の仕事のスタンスを把握し、自分に合っている職場かどうかを見極めてください。

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