准看護師とは、どんな資格?

准看護師は、各都道府県知事の免許を得て、医師・看護師(正看護師)の指示を受け、療養上の世話や診療上の補助などを行います。准看護師は介護福祉士にはできない医療行為が可能なため、介護関連の施設などでは引く手あまたです。

このページでは、准看護師の資格内容・メリット・受験資格・合格難易度・取得後の転職のコツなどをご紹介します。

「准看護師」とはどんな資格?

准看護師は、正看護師と同様の医療行為をします。仕事先は、主に病院やクリニック、訪問看護事業所、特養、老人ホームなどです。

正看護師との違いは、資格の発行者です。正看護師免許は「厚生労働大臣」が発行する国家資格ですが、准看護師免許は「都道府県知事」が発行する免許です。

とはいえ、准看護師は資格を取得した都道府県でしか働けないわけではありません。全国どこでも働けるため、実際の仕事内容では正看護師と大きな違いはないと言えます。

では、何が違うのかというと、資格の要件が違います。准看護師の場合は、中学校を卒業し、准看護師養成所に2年通うのが最短ルートです。正看護師では、高校を卒業し、看護短期大学か看護専門学校に3年通うことになります。

准看護師は、資格を取得するまでの期間が短いこと、中学さえ卒業していれば、そこから准看護師養成所に通えばよいところが利点です。これから看護の仕事に就きたいと思っている人で、中学卒の人、あるいは高校を中退していて、高校の卒業資格がない人でも、すぐにチャレンジすることができます。

ただ、1990年代から厚生労働省は正看護師・准看護師を一本化する提言を出しており、准看護師は廃止の道をたどることが想像されます。日本看護協会では、正看護師を推奨していますし、都道府県によっては、准看護師養成を停止しているところもあります。実際、看護師全体の中でも、准看護師の割合は22%、34万人(2014年時点)と言われ、平均年齢も高め。つまり、これから看護師になろうとする人は、正看護師を目指す人が多いということです。

「准看護師」を取得するメリットは?

正看護師より早く資格を取得でき、費用も安い

では、「准看護師を取得するメリットはないのか?」と思ってしまいますが、そんなことはありません。正看護師よりも資格を取る期間が短く、必然的に資格取得のための費用が少なくてすみます。とにかくできるだけ早く看護の仕事に就きたい、きちんと資格を持って働きたい、という人には、現時点では最適の資格です。

働きながら資格取得ができる

2年間の准看護師養成所では、朝から夕方まで授業を行う全日制と、平日の午後や夜間に授業を行う半日制があります。自身の生活スタイルにあわせて選ぶことができ、働きながら資格取得することが可能です。

准看護師の2年間の養成学校などは、全日制のところは週3日授業のところが多く、週5日のところは午後の授業のみと言うところが多いようです。1年目は合間に仕事をしながら学校に通うことができ、授業料の支払いに回すこともできます。2年目は、実習が入ることが多いですが、短時間のアルバイトなどをしながら学校に通うことができるでしょう。

事前に、志望する学校の時間割を確認し、仕事を持ちながらでも無理なく通えるかどうか確認しておくことが重要です。

准看護師だから就職が困難ということはない

准看護師は、正看護師と比較すると少し給料が安い点は否めません。だからこそ、国も日本看護協会も、准看護師の地位向上や賃金アップのために、准看護師を廃止し、看護師を一本化したいと考えているのです。

とはいえ、准看護師は中小の病院やクリニック、訪問看護事業所や老人ホームなどには欠かせない存在のため仕事先に困ることはまずありません。その点は安心していいでしょう。

また、前述した仕事先は、複雑な疾患の患者さんが多い大学病院などと比べ、新人や家庭を持つ女性などにとっては、働きやすい職場でもあるでしょう。

正看護師へのステップアップができる

現在の待遇に不満があったり、給料を上げたい場合には、正看護師へキャリアアップできるのも准看護師のメリットです。まずは准看護師の資格を取得してから、准看護師として3年勤務し、お金を貯めてから、その後正看護師を目指すことができます。

今後、准看護師の資格がどのように変わっていくかの情報を敏感にキャッチしながら、ステップアップを目指すといいでしょう。

「准看護師」が活躍できる職場は?

中小の病院・精神科病院・クリニック・介護関連の施設などでは引く手あまたです。

特に、介護関連では非常に需要が高いです。訪問看護事業所に所属し、契約する高齢者の訪問看護に行く訪問看護師として、また、デイサービス所属の准看護師としても望まれています。デイサービスなら、日中の仕事だけですむので、生活リズムが作りやすいでしょう。そのほか、老人保健施設、老人ホームなどでも必要とされ、求人は多いです。

高齢者施設だけでなく、身体障害者療護施設、肢体不自由者更生施設、肢体不自由児施設、保健センターなどでも勤務することはできます。

「准看護師」の受験資格・試験内容・合格難易度とは?

受験資格

中学卒業以上により、准看護師養成所で2年間勉強・実習をすることが要件。

試験の内容・試験日

東京都の場合は以下のようになります。他都道府県でもだいたい同様です。試験は年1回です。

出典:東京都福祉保健局 HP

合格難易度と合格率

厚生労働省が発表した平成27年度准看護師試験の実施状況です。准看護士試験は各都道府県によって出題される問題が違います。難易度は県によって多少ばらつきはあるものの合格率は比較的高い水準を保っています。

【平成27年度准看護師試験の実施状況】

全体 区分
卒業者 受験資格
認定者※
准看護師学校養成所 看護師学校
養成所
高等学校
衛生看護科
養成所
受験
者数
(人)
17,433 795 9,952 6,223 463
合格
者数
(人)
17,236 765 9,893 6,186 392
合格率
(%)
98.9% 99.2% 99.4% 84.7%

出典:厚生労働省HP

※受験資格認定者とは、外国の看護師学校養成所を卒業し、又は外国において看護師免許を得た者であって

(1)日本の看護師学校養成所を卒業した者と同等以上の知識及び技能を有すると厚生労働大臣が認めたもの

(2)厚生労働大臣の定める基準に従い都道府県知事が適当と認めたもの((1)の認定者を除く)

「准看護師」の上手な転職のコツ

病院勤務での夜勤やシフトで体力的につらい場合は、日中勤務のみのクリニックや、訪問看護事業所、デイサービスなどが転職先として人気があります。

大学病院や総合病院では、夜勤やシフトの関係で体力的につらい、という話をしばしば聞きます。その場合は、日中勤務のみのクリニックや、訪問看護事業所、デイサービスなどに転職すると、私生活の確保にもつながります。

介護業界では、准看護師の求人も多く、家から近い勤務先を選ぶこともできます。

また、訪問看護事業所や老人ホームなどの介護施設では、看護技術のある職員は頼りにされ、介護職員にアドバイスする機会も多く見られます。病院では准看護師は、国家資格の正看護師と比較するとキャリアの面で不利になることがあります。しかし、介護業界では看護の知識や経験をフルに活かし頼れる存在として仕事をすることができるでしょう。

ただ、医療・介護・福祉業界どれであっても、看護師の勤務体系は施設や雇用形態により、多岐に渡ります。夜勤のあるなし、勤務時間、保険や年金のあるなしなどは、面接のときにきちんと質問をして把握しましょう。また、勤務についての希望も臆せずリクエストし、自分が「これだけはゆずれない」という勤務条件をはっきりさせた上で、職場を選びましょう。

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